私はCROで派遣社員として働き始めてから、仕事で活かせると思って医薬翻訳を通信講座で勉強し始めました。

その講座を選ぶのにとても迷いました。いろいろな会社がありますし、費用も決して安くないので、講座選択には相当な時間を費やしました。結論的には選んだのはサンフレアアカデミーさんの講座でした。
参考までに、講座を決めるまでの道のりを書いておこうと思います。
まず調査
まずは「医薬翻訳 講座」などのキーワードでひたすら検索して、どの会社がどんな講座を提供しているのか調べまくりました。
あとは『イカロス出版さんのメディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック』にスクールリストが載っていて参考になりました。自分で調べて結局どれがいいの?と混乱するよりも、こちら見た方が早かった気がします。
数社に絞る
私の場合、翻訳素人だったので基礎から応用まで体系的に学べるところがいいなと思って以下3社に絞りました。
・フェローアカデミー
・サンフレアアカデミー
・MRI語学センター
特徴を深掘り
ここからの絞り込みが大変でしたが調べるうちに、各校の特徴がわかってきました。さらに自分の求めているものと照らし合わせることで絞り込みを行いました。
フェローアカデミー
ネットの情報ですが、フェローアカデミーさんの基礎講座が評判がいい(特にベータ)とのことでしたので、最初はこちらに決めかけていました。
ただ翻訳には「英日」と「日英」がありますが、フェローアカデミーさんは英日翻訳が中心であることに気がつきました。
私は将来的には日英ができるようになりたいと思っていたので、ここで優先度が下がってしまいました。
ですが振り返ってみると、今の仕事では英日が多いので、まずはフェローアカデミーさんで英日をガッツリやっておくのもありだったかもしれないとちょっと後悔しました。
また、よくよく調べるとメディカル英訳というコースもあることに気がつきました。通信講座はないようですが、オンラインで受講できるようなので、遠方の自分でも受講できることが後になってわかりました。調査を怠るとこういう結果になりますね。
サンフレアアカデミー
サンフレアアカデミーさんも講座が初級から応用まで幅広く扱われていて、日英・英日どちらの講座も展開されています。医療機器に関する講座も展開されているのは私にとって大きな特徴でした。
サンフレアアカデミーさんは母体の株式会社サン・フレアでCRO関連のサービスを提供しています。ですので、医薬翻訳に関しても講座内容は充実しているのではないかと思いました(私の勝手な予想です)。
MRI語学センター
MRI語学さんは、最初あまり優先度が高くなかったのですが、説明会に参加して良さそうだと思ったところです。(説明会に参加してみるのは大事ですね)
何といってもSTEP2という応用編?の講座で90点以上の成績で修了すると、翻訳者登録していただけるというのも夢のある話でした。(おそらく90点以上取るのが難しいのだと思いますけれど)
そして医薬翻訳の内容を見てみると、治験総括報告書・照会事項など自分がまさに業務で関わっている範囲の翻訳を学べそうだったので、かなりこちらに気持ちが傾きました。
しかもこちらは英日、日英講座があり、日英はネイティブ講師の添削ということでかなりポイント高かったです。(サンフレアアカデミーさんは日本人講師)
決定
ということで、MRI語学さんにかなり気持ちが傾いていました。が、結局サンフレアアカデミーさんを選びました。
明確な決め手はなかったのですが、一つは医療機器に関する講座があったからです。私の仕事の分野は今は医療機器なので、それが大きかったです(医療機器の講座を提供している会社はあまりない)。
先ほども書いたように、母体の会社がCRO関連サービスをしているので講座内容もきちんとしたものであろうと思いました。
また私は感覚で英語を理解してきた人間だったので、基礎に自信がありませんでした。文法を見直ししながら英日・日英をバランスよく学べるのはサンフレアアカデミーの基礎講座かなと思いました。
その点、MRI語学センターさんの基礎講座は文法の見直しがどれだけできるのか、調べた範囲ではわかりませんでした。
ただ一つ気になったのは、サンフレアアカデミーさんの講座は英日・日英両方学べるとなっている講座でも、実際は提出課題は英日の割合が多いです。
本格的に日英翻訳をやりたい場合は、もしかするとMRI語学センターさんの方ががっつり日英が学べていいのかもしれません。私も今後の学習状況によっては、MRI語学センターさんの日英翻訳講座を受講するかもしれませんがそれはまだわかりません。
万が一お金持ちだったら、色々な会社の講座を受けて比較できるのですが。できたら面白そうです。
裏技としては、メルカリなどのサイトにたまに講座テキストが出品されています。こまめに覗くとお宝が発見できるかもしれません。もちろん添削などのサービスは使えませんが、テキストの内容を見て独学したいという方にはいいと思います。
話は戻りますが、結局「これがおすすめ」というのは一概には言えず本人が何をやりたいかなどの方向性で決めていくことになるかと思います。
英日と日英のどちらに力を入れるのか、ピンポイントで治験実施計画書(Protocol)、治験総括報告書(CSR)などをやりたければそこに特化したものを選ぶ、、など。
結局どのテキストを使うにしてもそのテキストの知識を吸い尽くすくらいの気持ちで学習するのが大事だと思いました。
またテキストで全て何もかも解説されているわけではないので、わからないところ自分で調査する努力は必要になってくるところかと思います。