先日、たまたま見たくなって映画Spider-Man: Far From Homeを見ていたのですが、ある単語に注目しながら会話を聞いていました。
それはhave, get, take, give, makeの5つです。適当なシーンを5分ほど見ていたところ、そのたった5分に、take以外の4つの単語が全て出てきました。例えば以下のようなセリフです。
①Let’s get a drink.(一杯やろう)
②Mr. Stark gave me the chance to be more.(スタークさんは僕の成長を期待してた)
③Because I have too much of a responsibility.(世界を守る責任が)
④He knew every mistake I ever made.
他にも
“give her a kiss”
とか
“How many lemonades have you had?”
などが出てきました。5分間のシーンではtakeは出てきませんでしたが、have, get, give, makeだけでもこれだけの表現が登場し、会話で本当によく使われることが実感できました。
なぜこの5単語に着目していたかというと、ネイティブはこの「5単語」で会話する(外部リンク)という本を読んだからです。そしてこの5単語を押さえればかなりネイティブっぽさが出ますし、『日本人英語』から脱却して自然な英語で話すことができるようになってきます。
ここでの『日本人英語』というのは、通じるけどなんかちょっと不自然に聞こえちゃうかも、という英語です。例えば先ほど挙げた”How many lemonades have you had?”(レモネードを何杯飲んだ?)は、日本人だと「have」を用いることはせず、「飲む」だから「drink」を使う人が多いのではないでしょうか?
haveを使った方が自然な表現になるのに、haveを使うという発想がなかなか出てこないのです。これにはhaveの世界を広げないといけません。
haveを「持っている」とだけ覚えていたら絶対に出てこないのです。haveには「飲食する」という意味もあることを知らないと思いつかない表現なのです。haveは「飲食する」以外にも色々な意味を持っています。haveの世界を広げて「手に入れる」というニュアンスもあることを知れば、「この車は200万円で買える」と言う時にhaveを使って表現できたりもするのです。
なので、have, get, take, give, makeの世界を広げることが自然な英語を使えるようになるカギなのです。
この5単語を使いこなすには訓練が必要です。5単語を使う脳の回路ができていないからです。例えば「市長が就任する」「スーパーでバイトをする」とかいう表現はtakeを使って表現できるのですが、いきなりその文章を作れと言われても思いつかないですよね。なので、先ほどご紹介した本や、他には映画とかでもいいので、have, get, take, give, makeを使った表現を見つけて、書き留めておき、頭に叩き込む、ということが必要になってきます。
この感覚を身につけるまでが面倒で負荷がかかるのですが、逆に言えばこの5単語で文章を作ることができるようになれば、かなり自然な英語の感覚が身につくはずです。
いわゆる「日本人の英語」から脱却できるのではないかと思います。これは本当におすすめの勉強方法です。
5単語の英文をとにかくたくさん知りたいという人は、先ほどご紹介した『ネイティブはこの「5単語」で会話する】に掲載されていますので参考になると思います。