大人しいと言われて、悩んでいるあなたへ
「あなたは、そのままでいいんだよ」
私は物心ついた時から、ずっと大人しい性格だったんだ。
同級生から「なんでそんなに大人しいの?」と言われることがあったし、
親や先生からは大人しい性格をなるべく治すように教えられてきたんだ。
だから中学校や高校では無理して明るく振る舞おうとしたこともあった。
でも、全部失敗に終わったんだ。
無理して明るくして、無理して人に話しかけても、ウザがられちゃうだけだった。
自分の性格を変えようとする挑戦は、大失敗に終わったんだ。
でもね、それから20年くらい経ったけれど、結局周りから見ると「大人しい人」のままなんだ。
「大人しい」っていう『気質』って変わらないんだなぁって思ったよ。
ただし、高校生くらいの時と違うのは
「変わらなくていいんだ」
って思えるようになったことだよ。
いい意味での諦めっていうのかもしれない。
だけど、「今の自分で良かった」って思うことも増えたんだよ。
例えば仕事をしている時、
みんながあまりやりたがらない地道な作業を積極的に引き受けたりしていたんだ。私は黙々とやる作業が嫌いじゃないから。そうしたら、『真面目にコツコツ仕事をしてくれる人』って周りから信頼されていったんだ。それで色々な仕事をもらえるようになったこともあるよ。
それから、面倒な仕事に対しても文句を言わないようにしていた。そうしたら、「文句も言わずによくやってくれているね」って言われたこともある。そうしたら、さっきと同じように新しい仕事を任せてくれるようにもなったんだ。
仕事で毎日のように文句や不満を言う人って、いるんだよね。でもそういう人は次から仕事を頼まれなくなっちゃう。
仕事を頼む側からすると、快く引き受けてくれる人に仕事をあげたくなっちゃうんだよね。
私は人前で発言したり、いろんなアイデアを出すことはとっても苦手。
でも、黙ってコツコツと取り組むのはとても得意だってわかってきたんだ。
こういうように、人には苦手なこともあれば、得意なこともあるんだ。
文句を言わずに仕事に取り組むってことすら長所になることもあるんだよ。
仕事をするようになってわかったんだけれど、仕事をするには色々なタイプの人が必要なんだよね。
話し上手で、社外の人と接する仕事が向いている人もいるけど、それだけじゃ会社は回らない。
口数が少なくても、コツコツと真面目に働いてくれる人も絶対に必要なんだ。
話の上手い人が仕事ができるとは限らない。話だけうまくて、適当に仕事をして周りを困らせて嫌われている人っていうのもいたりするんだ💦
だから、大人しくても変わらなくていいと思うんだ。
自分の良いところを伸ばしていったらいいと思うんだ。
「自分なんてどうせダメだから」って自分をいじめないで、やさぐれないで、諦めないで。
だって、ダメじゃないから。
大人しいって言われて悩んでいるあなたは、とても繊細で心の優しい人だから。
堂々としていて。
そうやって誠実に生きていたら、絶対に誰か見てくれている人が現れるから。
今は難しいかもしれない。特に、学校っていう中にいたら同じ年代の人としか接しないし、明るくて積極的な人が好まれてしまうかもしれない。
でも学校という世界から外に出たら、本当にいろんな人がいるんだよ。
大人しい静かな人を好む人もいるんだよ。
私は自分を受け止めてくれる人にはなかなか出会えなかったから、ずいぶんやさぐれてしまったけれど、30歳を過ぎてから「それでも誠実にやってきたことが報われた」って思えたよ。
それと、「大人しいのは悪いこと」って教えられてきた人もいるかもしれない。
でも、本当にそうなのかな?
私は大人しい性格は直すように言われたから、「私に悪いところがあって、それを直さなきゃいけないんだ」って思っていた。
でもその時に
「それって本当に正しいの?」
って考えるべきだったんだ。
大人しいだけで悪者にされる、その考え方こそおかしいんじゃないかって今は思う。
でも昔の私は、言われたことをそのまま受け取っていたんだ。
「それは本当?」って自分の頭で考えないで、周りに言われたことに従っていただけなんだ。
自分で考えないことこそ、馬鹿なんだ。私は昔すごく馬鹿だったと思う。
でも今は自分で考えるように意識できるようになってきたから、こういう馬鹿は直せるよ。笑
相手に圧倒されないで。
その場では圧倒されてしまっても、後から一人になって落ち着いて、自分は悪いことしていないんじゃないかって考えたらいいんだよ。
例えばAさんがBさんに「お前は馬鹿だ。何もできない役立たずだ。」と言ったとしよう。
この話を聞いただけでは、「本当にAさんって馬鹿で役立たずなの?」って思うよね。
むしろそんな心ないひどいことを言うBさんの方が、人として最低だよね。
でも、「自分は悪い子だ。バカな子だ。」って思ってずっと生きてきた人は、「そうか、私ってやっぱり馬鹿でダメな人間なんだ」って思ってしまう。
でもね、そこで考えてほしい。
Bさんの言っていることは、正しいの?
って考えて見てほしい。
Aさんはもしかしたらちょっと不器用で、人と話すのが苦手なのかもしれない。でも人を傷つけるようなことは絶対に言わない、とても優しい人かもしれない。
だけど、そんな良いところに蓋をして「自分はダメ人間」って思ってしまうのって、Bさんにただ屈しているだけだよね。
本当に、それで良いの?
明らかにひどい性格のBさんに「馬鹿だ」と言われて、それが正しいって納得して良いの?Bさんはあなたの何がわかっているんだろう?Bさんは絶対に正しい、神なのですか?
自分と向き合うには、「考える」しかないと思うんだ。
「それって本当?」
って考えてみる。
そうしたら、自分がそんな扱いを受けるべきではないってわかるから。
あなたはそのままで、自分の良いところを認めてあげて。
「ほかの人より優しいと思う」でもいいんだよ。
「話すのは苦手だけど、書くのは得意」でもなんでもいい。
今は見つからなくても、それでいいよ。
生きていたら、見つかるから。
私はずっと自分に長所がないって本気で思っていて、仕事をして10年くらい経って、長所に気づいたよ。
すごく、長くかかっているよね。
でも私でさえ何か見つかっているんだから、あなたもきっと大丈夫。
最後に、この記事も参考にしてみたらいいかもしれない。大人しいのは悪いことじゃないって、もっと強く思えるはずだから。

あなたの名前も顔もわからないけれど、地球上のどこかにいるあなたを応援しています。